日本ふしぎ祭
6月15日 ひとり相撲(愛媛・大三島)



誰も知らないだろうが、この日、人類の運命を決する激しい戦いが行われていたのだ。
場所は愛媛の大山祗神社。
ここで田んぼの精霊と人間との死の相撲がとり行われ、精霊が勝てば豊作になる、というのだ。
結果は、めでたく精霊が勝ち、今年の豊作は約束された。
けっして、「八百長」と言ってはならない。
なぜなら、精霊との戦いに敗れ、去り行く男の背中が、あまりに寂しすぎたから……。









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