日本ふしぎ祭

8月14日 くじら祭り(和歌山・太地町)



太地町は、奇妙な町だ。ほとんど、くじらのテーマパークなのだ。
ここは日本で一番初めに捕鯨を始めたとされる町で、町にはくじら博物館、捕鯨博物館、くじら公園があり、国民宿舎「白鯨」では
5000円でくじらのフルコースを提供していて、関係ないがなぜか「落合博満記念館」まであるという、なんだかよく分からない町である。
くじらに燃えているのだ。
そしてこの町では、一年に一回、古代の捕鯨を再現し、「くじら踊り」などというのを踊りまくる、捕鯨賛美の祭りが開催されるのだ。
ある種の人々から見れば、この町は「ソドムとゴモラ」にも見えるだろう。
小さい町で、祭りの見物客もそんなにいないにも関わらず、なぜか不釣合いなほど欧米人の観客が多く、みんな熱心にカメラやビデオ
を回していた。
彼らはいったい、何者だろうか。